静愛さんは、有名な中央医学大学で勉強をしている。 私も一応、そこの入学テストは受けた。 そこで、静愛さんはずっと、病気のことを研究してユズナを治そうと必死だった。 それはもちろん、ユズナのことが大好きだからだと思う。 「…ユズナ、よかったね。また喋れるようになって」 私はそう言ってユズナに話しかけるけど、ユズナは無口のままだ。 「完全じゃない…んだよね」 私がしょんぼりすると「うん、まだね…」と静愛さんも悲しそうに言った。