いつも通り病院に向かった。
バスに乗って20分。
私は迷うもせずにユズナの病室に向かった。
トントンっとドアを叩くとゆっくり向こうから開くはずのないドアが開かれた。
ドアが開かれてビックリしているとそこには、ユズナの友達、静愛(しずえ)さんがいた。
ふわっとしたくるくるの髪の毛に真っ白な肌。ユズナの親友、結城静愛さんだ。
「静愛さん、来ていたんですね。朝からすみません」
「あら、いいのよ。久しぶりにユズナの様子見に来ただけで…」
静愛さんはそう言ってにっこりと微笑んで私を部屋に入れてくれた。
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