「ーーユ…リさん…ユサリさん!!」


耳のすぐそこで私の名を呼ぶ声がして目をゆっくりと開いていく。



「う…ん、なに」



寝ぼけた状態で私は髪の毛を整える。

ここは、何処だろう。どのくらい寝てたかな。



私はそう思いながら周りをみる。

すると目の前に綺麗に整った顔が映った。



「わ…っ!!!!あ、天野くん!?!ど、どどど、どうしてここに…」



天野くんはクスッと笑うと私の手を取って、立たせてくれた。