「はったりだわ!こんな、特別な人達しか知らない情報を私にいうわけがない…はったりに決まっている。

私は…高校を卒業して、大学に入って、勉強するの!そして、"恋"のない世界を作る!
これ以上、誰も悲しまないように……」



信じられなかった。

ただ、嘘だ。嘘だと自分に聞かせることしかできなかった。



はったりだと、信じたかった。


ああ、確かにそうだ。

ごく一部の偉い人しか知らない情報を、普通の生徒が知るはずがないのだから。



「はったりじゃないわ。これをあなたに言ってる理由は…きっとすぐにわかる。
それはきっと、あなたと、あなたの好きな人に幸せになって欲しいから…」



嘘だ。嘘だ。

幸せ?恋にかかって幸せになる人なんて…いないのに…。