「…ま、待ってください!!!恋の症状は、異性を異常に求めてしまうこと!!私は…異性を求めてなどっ……」




な…どうして…

どうして、今…。




……天野くんの顔が浮かんだの?!?

彼の熱。

あの時、倒れそうになった私を抑えてくれた力強い彼。

私を心配してここに運んでくれた優しくて強くて大きな彼。



「ふ……うっ…」



気がついたら私は涙を流していた。



恋、だったんだ。

私は、彼を知らないうちに求めていたんだ。


その彼の優しさや、暖かさに助けられて…。まだ、あって間もないのに。