すると、先生はベッドに腰を下ろした。なんだか、真剣な顔をしている。



「ユサリさんは……"恋"がどんな病気か知っている?」



恋…?

知らないはずがない。


人間を貶める。苦しめる…命を落とす怖い病気…

そして、お姉ちゃんを人形にした…この世にあってはならない病気。



「もちろんです。なんらかの原因でセックスホルモンが増え、異性を異常に求めてしまう病気。そしてその病気は、人の命までも…奪って」


「いえ、よく聞いて。実はね。"恋"は、よくわからないのよ。」


「よく…わからない?」



私がそういうと先生は、はぁっと、息を息を吐いた。



「この際、はっきり言わせてもらうわ。」