私のお母さんとお父さんは黒い瞳。ユズナは茶色。私だけが青。
でも、それはそれで、私がお父さんとお母さんの子じゃないというわけではない。
そういう科学が今はあるんだ。
「さて、症状を詳しく教えてくれる?」
「たいしたことじゃないんです。ただ、胸が痛んだり、ズキズキと…オマケに緊張してドキドキしたり…」
私がそういうとチャーロット先生はなにも言わずに私の顔を見つめている。
しばらくすると「よく分かったわ」と言ってにっこりと微笑んでくれた。
「なにか、病気なのかもしれないわね。そんなの標準じゃないし」
「え?!私、病気なんですか?!」
病気という言葉に私は思わず大きな声を出してしまった。
