「さて、ユサリちゃんって言ったよね」
「あ、はい」
保健室の先生はそう言って私を見つめてきた。
先生はピンク色のワンピースの上から白い白衣を羽織っている。
髪の毛は右側に流してあり、茶色でカールのついた綺麗な髪だ。
そして、緑色の目に綺麗な白い肌。どこからどう見ても美人だ。
「私は、モニカ・チャーロット。チャーロット先生って呼んでね」
チャーロット先生はきっと、ヨーロッパの人だ。
でも、今ではどこの国の人間かなんて、あまり気にしていない。
ヨーロッパ人が日本にいてもおかしくない。
きっと、今の日本には日本人よりヨーロッパやアメリカ人の方が、ずっと多い。
だから、この国も、日本と言えなくなるのもきっと遠くない。
オマケに私だってそうだ。家族の誰がなのかはよくわからないが、日本人じゃない人が家族にいるのは間違いない。
その証拠が、私の青くて澄んだ瞳だ。
