ユズナの髪の毛は長かった。
でも、彼女自身は長い髪が嫌いでよく伸びては切っていた。
だからきっと、切って欲しいだろう。
私はユズナを起こすと私もベッドに座った。
ユズナの綺麗"だった"髪の毛を私はブラシでとかしてあげた。
そして先の方からパラパラと髪の毛を切ってあげる。
シャキッ…シャキっと静かな音が静かな部屋に響く。
「どの辺までが良い?やっぱり、セミロングが良い?それともショート?」
私は返事をしてくれないユズナに一人で喋りかける。
返事をくれないことくらいわかっている。
でも、聞こえるから…
私はずっと話しかける。
