しばらくすると看護師さんが入ってきて、私の分とユズナの分のお昼を持ってきてくれた。




「どうぞ」



看護師さんは優しそうに微笑むと、ベッドの上にある机に私の分とユズナの分のご飯を置いた。

部屋には、ベッド以外何もないから
私はユズナの隣で食べる事になる。



「ありがとうございます。」

「いえ」


看護師さんは私に微笑むと次はユズナのに優しく微笑みかけた。


「ユズナさん。今日は、自分で食べれますか?」


看護師さんがそう聞くとユズナは力なく頷いて右手でスプーンを握りしめた。

そして、本当に少しだけ味噌汁を救うとゆっくりと口に運んだ。



それを見た看護師さんはニコリとまた微笑む。

そして部屋の隅に移動してそこで立ったまま動かずに私達を見つめた。