「それとね…私…大学行けないかも。お母さんとお父さんにも合わせる顔がない…私…これからどうすれば」



気がついたら私は弱音を吐いていた。

ユズナが…もし、ユズナが恋になんてかからなかったら…お母さん達はユズナを誇りに思うだろう。

綺麗で優しくて頭がよくて気配りができる、まさに完璧な娘だと。



「どうすればいい…の、……何もかも、あの天野くんのせいなんだから!!」



私はそう言って拳を握りしめた

もう、自分がわからなくなってきた。


天野くんの事をずっと考えてる。

優しいなと思ってたと思ったら、今度は彼に対して怒りが出てくる。と思ったら、恥ずかしいとも思う。


もう、自分がなんなのかわからない。