「ユサリさんは、貧血なのかもな。試験ののストレスとかで疲れがたまってたのかもね。保健室、行く?」

「あ、い…いいです!」


私は思わず断ってしまった。

疲れはたまっていたとは思うけど、貧血までではないと思う。



元はと言えば、わざと後ろの方に倒れて芝生に寝転がるつもりだったのだから。



「本当に?」

「は、はい!もう…帰りますし」



私はそう言って立ち上がった。

私は、スカートに付いた草を払うと天野くんに頭を下げてお礼を言ってその場を去っていった。