「ああ…人生終わりだ。」 私がそう言って芝生に寝転がろうと決意して、後ろ側にわざと倒れた。 フワッと身体が浮いて、1、2秒後には、背中から思いっきり芝生に倒れるというところで私の身体はトンと何かによって支えられた。 ふわっと、香るいい匂い。 でも、女の子の香水の匂いじゃない。甘いけど、すっぱい、男性のパーヒュームだ。 「危なかったね。立ちくらみでも起きた?」 後ろからする優しい声に私はハッとした。 慌てて身体を起こして、振り向いた。 その瞬間胸がまたドクンと高鳴った。