「らしくないよ?どうしたの、ユサ?」 「だから、試験に集中できなかった!そうしたら半分くらいしか埋められなかった!! 」 私はぐっと拳を握りしめた。 悔しい…! なにもかも、あいつのせいだ!後ろにいた、あいつ! あいつの名前は確か、天野くんだった気がする。 私は先生が「後ろから紙を集めて」と言って、彼から受け取った紙の名前の欄になにが書いてあったか必死に思い出す。 天野…なんだっけなぁ…。 彼のせいで…集中できなかった! わけわかんない!私どうなってんだか。