行ったところは、屋上だった。

屋上にはあまり人はいない。




結構広くて、真ん中のあたりに植物が置いてあり、ベンチも置いてあり、公園のようだ。

私たちは一番奥のベンチに腰を下ろした。



「どうしたの、ユサ?」


メグの優しい声で私は余計に泣きたくなっていた。


「私、絶対試験落ちた!」


自分でもはっきりそう言ってびっくりした。

普段は人一倍ポジティブなほうだった。


テストの半分を埋めることが出来なくても『きっと合格する』とそんな感じだった。

でも、今回は違う。



私は泣くのを堪えながら、お弁当を広げた。

とにかく食べないと。次の試験はしくじってはいけない。だから食べないと。