「えっと、確か、私とユサって3校くらい、志望校一緒だったよね?」

「あ、うん!」

「じゃあ、一緒に受け……「メグ!!!!!」



メグの言葉を遮るように大きな声が病院の廊下に響いた。

その声は、低くてよく聞く男性のものだった。


私たちはハッとしてその声のする方に顔を向けた。




「シン?」


メグの口から出た名前。

思わず心臓が痛んだ。



なぜなら、そのシンという男性は、メグと恋仲にあった人だから。