次の角、静愛さんは右に曲がると、大きな木の下に車を止めた。
「よし、とうちゃーく。降りていいよ」
「もう、着いたんですか。結構近いんですね」
「車、私たち以外に通ってなかってし。信号も引っかからなかったからね」
私はゆっくりと車から降りた
目の前に広がる光景に私は思わず息を飲んだ。
大きな校舎だ。一番最初に出た感想はそれだった。クリーム色の校舎に生徒らしき人が出入りしている。
制服は、真っ白だけど、私たちと同じような感じのデザインだ。
真っ白なブラウスに、白と水色のパステルのミニスカート。リボンは、赤、緑、黄といろいろ。
男子生徒は白いブラウスに水色のズボン。
