「まあ!未来の自分の学校を見学するだけだから、そんなに緊張しなくていいよ。博士にも、上の人にも許可は取ってあるの。おまけに、ユサリちゃんの学校の生徒もいるんだよ」


「え、私の学校の生徒が?今日いるんですか?」



静愛さんは「うーん」と考えてから、ラジオの上に方についている仮面を右手の指でタップした。

するとカレンダーが画面に映った。


「うん。いるね。あの子も週に2回くらいうちに勉強しにきたり、手伝いに来たりするの。まだ高校生なのに、私たちの研究についていけるんだもの。ユサリちゃんと同じ高校でびっくりしたよ」



「はあ…」とため息しか出なかった。

やっぱり、頭がいい人と悪い人っていうのは直ぐにわかってしまうんだ。

私のような人がその人の隣に立ったら…オーラか何かで一気に負けてしまう。


それは、悲しいことだ