「わかってないなぁ」 「何を」 「お前が青葉に向けてる愛情を、俺にも向けて欲しくなったんだ」 大切な幼馴染を悲しませたくない桜木。 きっと間違っているとはわかっていても、逃げることを受け入れた桜木。 幼馴染の幸せを誰よりも望む桜木。 幼馴染の為なら自分の気持ちを隠し通す桜木。 ……誰よりも甘くて優しい桜木。 そんな彼女に愛されてみたいと、思った。