ーーー 「桜ちゃん、来るの遅いよー」 保健室のドアを開けると、ベッドで寝転びながらスマホをいじる男子がいた。 誰にでも好かれそうな顔立ち。 穏やかで優しい雰囲気。 大きな身長で、痩せてる割には筋肉のついている体躯。 正しく、私が探していた渡辺青葉さんだ。