「あ、結乃ー!おはよ!」


「あ、実奈!」



彼女は大宮美菜、わたしが高校一年生のとき



消しゴムを忘れてどうしようかとおろおろしていたら



隣の席の子が「これよかったら使って?」と言って



消しゴムをくれた、それが実奈だった。



実奈は優しくて元気でいつだって笑顔の絶えない子だ。



わたしはひそかに実奈に憧れてるぐらいなのだ。