ホワイトデーの奇跡【完】



あの頃の私は…まだ本当に子供で。


世間知らずで


真面目に普通に暮らしてきたから。




知らない男の人に、触られたということが。


体をぴったりと密着させられたということが。


意に反して、恐怖で下着を汚してしまったこと…全てが。




――自分がとても汚れたように感じた。



少女特有の過剰なまでの潔癖の限界が簡単に超えてしまったんだと思う。



事件の後、一時的に男性を心が拒絶してしまったのは

犯人を思い出すからだけじゃない。