『………』 “にい”という言葉に どうしても動揺を隠せなかった。 ただ固まる私に、たまちゃんが小さく謝る。 「ごめん…」 あの事件には、新聞には載っていない。 誰も知らない事実がある。 たまちゃんが 私に対して、お母さんやお父さんよりも 大きな負い目を感じてる理由は 助けに行くのが遅くなったからじゃない。 『……ううん………ううんっ……』