1年生の頃。
スムーズに話したいのに
私は今以上に緊張して、それでまた焦って、オロオロして。
そんなときは見かねたたまちゃんやクラスの女の子がフォローしてくれてた。
それに対して、誰も何も言わなかった。
仕方ない…という顔で、みんな許してくれた。
それに、私も甘えて…――
でも、武藤くんは違った。
怒ることもなく。
呆れることもなく。
ただ、いつも通り顔色を変えることなく。
“俺、蒼井に聞いてるから。
ゆっくりでもいいから蒼井の言葉で
教えてほしいんだけど”
そう、言ってくれた。
結局、伝えたいことはやっぱり上手くまとめられなかったけど…。
でも、武藤くんは…そんな私に。
“ん、わかった。ありがと”
って、返事をしてくれた。
