ホワイトデーの奇跡【完】



普通なら、私みたいな平凡な生徒が

関わることなんてないような相手なのに。


たまたま2年間同じクラスで

たまたま後ろの席で

他愛もないことを話せるような相手になった。


もちろん、まだ緊張はするし

女の子と会話をするようにスムーズとまではいかないけど。



嫌な緊張ではない…。

焦って、急かされるような、嫌な緊張感はなかった。




『武藤くんは私を…ううん…人を、傷つけることはしない人だと…思う』


「まあ、同年代の馬鹿な男子とはちょっと違うね」


『私が上手く話せなくても、言葉とか呼吸を待ってくれる人って武藤くんが初めてだった…』