ホワイトデーの奇跡【完】




「……大人はこんなことしないでしょっ」



ポスッという音と共に

私の太ももにたまちゃんの頭が乗った。



『ふふっ…そうだね』



センターで分けられた長い髪の毛を優しく撫でると

たまちゃんはくすぐったそうに目をキュッと閉じた。



「あー……ほどよいわ…マジで」


『あははっ…それは良かったです』


「武藤じゃないけど、間違いなくアルファ波出てる」



だから…そのアルファ波って…。

まぁ、いっか。



『寝てもいいよ』


「んー………ふぅ…」



たまちゃんは目を閉じたまま、大きく息を吸って、ゆっくりと吐く。


温かい日差しに

小学生たちの笑い声

ゆっくりとした雲の動き

その全てが、私たちを癒してくれているようだった。