「でも、その反面……悔しかった」 『……どうして』 「さくらが元気になって、強くなってく姿見て、嬉しかった。安心した…けど」 『龍平さ』 「俺じゃなかった。さくらを元気にしたのも、強くしたのも、前を歩く背中を押したのも…全部俺じゃなかったっ」 『…それはっ』 「俺の知らない間に、俺の知らないところで、さくらがって…思うと…なんでだよって…何でっ!!」 拳を強く握り締めて、歯を食い縛る龍平さん。 その顔に…なぜか、見覚えがあった。 どこだろう…私…。 どこで…その顔を…。