急いで玄関まで向かうと―― たまちゃんが生徒玄関の扉に体を預けて、空を見上げていた。 『……たまちゃん』 声をかけると、たまちゃんの肩がピクっと揺れた。 『…待っててくれてありがとう』 「当然でしょ」 たまちゃんも、ちゃんとわかってるはず。 武藤くんが、悪気があって言ったわけじじゃないこと。