ホワイトデーの奇跡【完】




「さくらさんっ、ティッシュ、これ…拭いて下さい」



『…っ…ん…あ…りがとう』




ティッシュを受け取ったときに

咲ちゃんと武藤くんの顔が見えた、




咲ちゃんと、武藤くんは。


突然泣き出した私に、嫌な顔一つしていなかった。



それどころ

2人の私を見守るような視線がとても温かくて、泣き止むどころか余計に涙が溢れた。




どれくらいそうしていたんだろう…。