ホワイトデーの奇跡【完】




「俺着替えるから、咲とリビングで喋ってて」


『うん』



武藤くんはそう言って、もう一度廊下に出ると。

自分の部屋に行ってしまった。






「さくらさん、こっち…座って下さい」


『うん』



咲ちゃんに手を引っ張られた私は

リビングのソファに座らせてもらった。



咲ちゃんは、慣れたように用意していたコップにオレンジジュースを注ぐと、私に差し出してくれて。


小さなカゴに入ったお菓子もどうぞといって、おもてないしをしてくれた。



最初に感じた雰囲気とは違う

咲ちゃんのテキパキした動きに

感心しっぱなしだった。


しっかりしてるなぁ…。