12階について、少し廊下を歩くと… 武藤という表札が見えた。 「着いたよ、ここ」 武藤くんがドアの前で立ち止まると バックから鍵を取り出して ガチャッとドアを開けた。 「どうぞ」 『うん…お邪魔します』 家の中に一歩入ると ふわっと爽やかなシトラスの香りがした。 あ…このにおい… 武藤くんと同じだ。