ホワイトデーの奇跡【完】






放課後――



いつもなら、私はたまちゃんに家まで送ってもらって

たまちゃんはその足で真っ直ぐバイト先に向かう。

でも今日は、週に1度のお休みの日。

掃除の終わった教室で、私とたまちゃんは帰らずにこの後の予定を立てていた。



「あ、ちゃんとおばさんに言ってあるよね?」


『うん、もちろん。さっきもメールしておいたよ』


「そう。一応あたしからも連絡入れておくわ」


『ええ、そんないいのに…』


「いーの。その方がおばさんも安心するしさ」


たまちゃん…。


『…ありがとう』


「別に」



たまちゃんのこういう些細な気遣いに感謝してるのは、私だけじゃない。

お母さんとお父さんも、たまちゃんには心から感謝してる。

共学でも、たまちゃんがいる高校にして本当に良かったなぁ…。



「とりあえず、もうすぐ7月だし。夏服欲しいよね」


『うん、そうだね…かわいいワンピース欲しいなぁ…』


「じゃ、今日は服見よ」


『うん、そうだね』



予定が決まった私たちは、早速教室を出た。