《良かったぁ…お母さん今ね、お父さんの会社に来てて家にいないのよ》 『えっ、どうしたの?』 《もうっ、お父さんったら明日までに作成しなきゃいけない資料の入ったUSB家に忘れちゃって。届けにきたのよ》 『ふふっ、そうだったんだ、お疲れ様』 お父さん、意外とおっちょこちょいなんだよね。 《今から電車乗って帰るから、19時過ぎそうなのよ》 『えっ、そうなの?』 「貸して」 『えっ』 お母さんの声が聞こえていたのか たまちゃんが横から私のケータイをとった。