ホワイトデーの奇跡【完】




「なんか、一気に涼しくなってない?」


『うん、ちょっと寒いくらい』


あんなに暑かったのに…

太陽の日差しも

セミの鳴き声も

どんどん小さくなっていった。




「カーディガン必要かもね」


『あ、そうだね…そろそろ持ち歩いたほうがいいかも』



ブレザーを着るにはまだ暖かくて。

肌寒くなったら、カーディガンを持ち歩くくらいがちょうどいいくらいの季節になっていた。




「さくら、聞いたよ」


『うん?』



「亜美と百合が言ってた。頼りになるって、さくらがいると」



『えっ……そんな、私全然何も』




ただ足でまといにならないように…って。

2人よりも出来てないとだめって思って。