ホワイトデーの奇跡【完】




18時を過ぎたことで

今日の作業を終了した私たちは、家庭科室から教室に戻った。




教室に戻ると、クラスのみんなも帰り支度をしていた。



「さくら、お疲れ」



自分の席に行くと

たまちゃんが私のことを待っていてくれた。

あれ…?

たまちゃんの白い制服のシャツには、赤いペンキが飛び跳ねていた。




『たまちゃん、制服大丈夫?』



よく見ると、袖やスカートにもペンキが飛び散っていた。



「うん、多分大丈夫じゃない。お母さんの騒ぐ姿が目に浮かぶわ」


『ふふっ』



たま美さんの慌てる姿が目に浮かぶ。



「帰ろっか」


『うんっ』



9月も半ばになると、すっかり日が短くなって18時を過ぎると随分暗くなっていた。

帰る時間が遅くなることもあって、下校は必ず2人以上でするということを担任の先生からも強く言われていた。

私とたまちゃんも、いつも通り2人で学校を出た。