ホワイトデーの奇跡【完】



武藤くんの優しさに、胸がジーンとしてた頃。



「武藤、茶が入ったぞ」


星田先輩が、お盆を抱えて歩いてきた。



「………部長、何でホットなんですか」


「ん? 茶といえば、湯呑だろう」


「8月に湯呑で熱いお茶飲むの、じーさんばーさんか部長くらいですよ」


「なにをっ!」


「あ、もういいです。自販機で買ってくるんで、お金ください」


「武藤っ、お前!よもや私に金をせびる気」


「あー天文部の部長はやっぱ頼りになりますよね。生徒会長と違って」


「…500円でいいか」


「はい、どうも」




『……』





「蒼井、行こう」


『えっ…う、うん』