ホワイトデーの奇跡【完】




天文部の部室に着くと、中には数人の生徒がいた。

星田先輩は、窓際のデスクに座ると

手を組んでその上に顎を載せる。


その姿だけ見れば、まるで生徒会長。


天文部の入口に立つ私に

隣に立つ武藤くんが小声で一人一人紹介してくれた。





「朝日、茶を淹れてくれるか」


「あ~無理っす」


(今断ったのが1年の朝日)

朝日くんは、金髪にヘアバンドをした、バンドマンのような風貌だった。




「…園田、茶を」


「忙しい、自分でやってよ」


(今断ったのが、3年の園田さん)

園田先輩は、綺麗な巻き髪に、キツめのお化粧をしたお姉さん。




「……宮林」


「自分でやれっ!メガネッ」


(今断ったのが2年の宮林)

宮林さんは…知ってる。

弱小バレー部を全国大会に連れてったって、話題になってた。

天文部だったんだ…。




というよりも、星田先輩って…

部長さんなんだよね。


全員から、断られていたけど…。