ホワイトデーの奇跡【完】





「あぁ、武藤。ちょうどよいところに来たな」



天文部部長の星田先輩。

ということを、思い出したときには。



武藤くんの姿が近くにあった。




「えっ、蒼井?なんで」


『…あっ…久しぶりだね、武藤くん』



制服のシャツを腕まくりした武藤くんが、ポカンとした顔で私を見ていた。




「うん、久しぶり。で、どうしたの」



『あっ…うん…その』





星を見に来ました。

その一言が、なかなか言えない。