ホワイトデーの奇跡【完】


















「さくらっ」



三島公園の入口まで近づいたとき――

龍平さんが私を呼んだ。




『……はい』




私は、その声に振り返ることなく。

その場で小さく返事をした。



今振り返ったら、前に進めない気がしたから。









「また、会いたい」














『……っ』




不安定な気持ちが、心が

グラグラと揺れていて。


また、同じことを繰り返してしまいそうで。