ホワイトデーの奇跡【完】





ミーンミーン――

セミの鳴き声が、いやに響いて聞こえるのは。





「……」



『……』




私と龍平さんの周りだけ、静寂に包まれていたから。


どうしよう…。


やっと、気持ちが落ち着いたと思ったのに。


龍平さんの視線を感じて

また心臓がドキドキと騒ぎ始める。