ホワイトデーの奇跡【完】




「じゃあ、オレそろそろ行くわっ!」


『えっ』


「サボってた最中だったから、親父に叱られるっ」



将太くんは、12代続く有名な八百屋の息子さん。

今は、若くしてその13代目になるための修業中だって、前にたまちゃんが言ってた。



行くって…将太くん…でもっ。

それじゃあ…龍平さんと2人になっちゃうよ。




すがりつくような顔で、将太くんを見た。





「さくらチャン、またな!」


『…あっ…うん』



将太くんは、そう言って。

私の頭を3回撫でてから、三島公園を出て行った。