ホワイトデーの奇跡【完】



『…うん…武藤くんは、部活?』



天文部…だったよね。



「そ、テスト終わったし。部長も来いってうるさいから」


「うるさいとは何だ!全く。先輩に向かって、けしからんやつめ」



武藤くんの隣にいた男の人がクイッとメガネを押し上げる。



「あ、この人がその部長。星田彦根っていう、名前負けした先輩」


「武藤っ! 」



そうだ…この人、前に武藤くんと一緒に歩いてた人だ。

天文部の部長さんらしい星田先輩は

隣に並ぶ武藤くんとは随分対照的な人に見えた。


ピシッとシワのない制服のシャツを

上のボタンまでしっかりと閉めて

背筋もピンッと伸びてる。



見えるからに真面目そうな人。



武藤くんって…本当に知り合いの幅が広いんだなぁ。