ホワイトデーの奇跡【完】



教室に着くと、同じクラスの人たちはまだ半分くらいいた。

入口に立ったままキョロキョロしていると。




「蒼井?」



後ろから私を呼ぶ声がした。

声に反応して、パッと振り返ると

同じクラスの鈴木くんが立っていた。




『…あっ……えっと』


「あははっ、鈴木だよ」


『えっ…うん…知ってるよ』



どうしよう…緊張する…。

鈴木くんは同じクラスの人だから…大丈夫。

落ち着いて…ゆっくりでも、いいから。




「えっ、マジで!?」


『……う、うん…だって、ずっと同じクラスでしょ?』



鈴木くんは確か、サッカー部のエース。

クラスのムードメーカーで、武藤くんとも仲が良い。