何もなかったんじゃないかって。



あの日起こったことは

全て夢だったんじゃないかって思いそうになるから。





『ううっ……あっ…ふっ…うっ』





自分にも、誰にも負い目を感じることなく




ただ真っ直ぐに




龍平さんを好きだった頃の自分に

戻りたくなってしまう。