目覚ましを止め、目を開けると、…なんで。

「…修二、さん?」
「…」

私の問いかけに、修二さんからの答えはない。

「…あの、仕事は?」
「…ん…ぉはよ」

…可愛い〜。…って、そんな事言ってる場合じゃない!

「修二さん!遅刻!遅刻ですよ!」

ゆさゆさと、修二さんを揺さぶる…が、その手を引っ張られ、修二さんの腕の中に収まる。

「今日は、いいんですよ。会社はお休みです」

「…え?いや、あの、私は遅刻ですよ!」

そう言いながら、バタバタともがくが、修二さんは、一向に離さない。

「…今日は、麗美もズル休みしましょう」

「…は?え⁈何言ってるんですか?休めるわけ…⁈」

反論しようとしたが、修二さんに唇を塞がれた。