目を瞑ったままの私を、自分の腕の中にスッポリと包み込んだ修二さん。

…そして、私の唇に優しく口づけた。

そのキスに、思わず、体がピクリと反応する。

…クスッと笑い声が聞こえて、また、私を抱きしめた。

眠ったふりをしている私をよそに、規則正しい寝息が聞こえ始めた。

…そっと目を開けて、上を見上げると、修二さんの綺麗な寝顔が飛び込んできた。

とても穏やかで、無防備なその寝顔に、私が傍にいる事で、安心できていると思うと、ホッとした。

修二さんに抱きつくと、眠いっているはずの修二さんが、抱きしめ返してくれた。

…安心させられてるのはどっちだろう?

私も間もなく、夢の中に落ちていった。

…次の日の朝、私は目の前の光景に、驚く羽目になる。

…今日は、確か平日のはず、だよね?