とは言っても、毎日修二さんの帰りは遅い。午前零時を回るなんて日常茶飯事。

早く帰れるときは、連絡するから、食事の用意はしないでくださいね。麗美の負担にだけはなりたくありませんから。

…そう言われ、私は素直に聞いている。

でも、作りすぎたと言って、置き手紙と共に、食事を置いておくと、朝、ちゃんと食べて、お皿まで洗ってくれている。

尚且つ、ありがとう、美味しかったと、メールもくれる。

…朝も早い修二さんとは、顔を合わせる事も、毎日生活しているとほとんどない。

…これでは、同棲生活とは言えないんじゃないか?と思えてくるが、ある日、私は気付いた。

一緒に生活を始めて数日後の夜。今日も、修二さんの仕事は深夜まである様子。ちよっと寂しいなと思いながら、修二さんのダブルベッドに潜り込んだ。

それから数時間後、疲れた修二さんが帰ってきて、眠り支度をした修二さんが、ベッドに潜り込んできた。

それに気づいた私は、修二さんに声をかけようとしたが、それはできなかった。