優しい上司の裏の顔〜ツンデレ女子を溺愛中〜(おまけ完)

…やる気が出ないまま、会社に向かうと、俺を待つ人物が一人。

…麗美と楽しそうに食事をしてたあの男だった。

「…新條社長、少しお時間よろしいでしょうか?」

「…なんだ?」

…いつものように穏でいられない。

「…私は、有藤さんと同じ部署の安住と言います。彼女からは止められていたんですが、どうしても、新條社長が許せなくて」

真っ直ぐに俺を見つめながら、そう言った安住。

俺は怪訝な顔で安住を見た。

「なんの理由も聞かず、ただ、彼女を傷つけ泣かせた。大事な人を泣かせるなんてあり得ない」

「…お前には関係ない事だ」

「関係大有りです…有藤さんは、本当に心の優しい人です。俺なんかに良くしてくれて」

…そんな話聞きたくない。

「…これお預けしておきます。彼女が俺と食事をした理由がわかるでしょうから」

俺の手に何かを握らせると、安住は会社の中に入って行った。

…手の中には、あのホテルの名前と、時間が記されていた。

俺はその紙を握りしめた。