優しい上司の裏の顔〜ツンデレ女子を溺愛中〜(おまけ完)

≪麗美side≫

呆気にとられる私をよそに、修二さんは、サッサと帰ってしまった。…他人の話しも聞かないで。

なんだか悔しくなって、情けなくなって・・・何より、悲しくて、私の目には涙が溜まって、いつの間にかポロポロと流れ落ちていた。

「…有藤さん!」
「…安住さん」

私は慌てて涙を拭う。

「…あの、さっきのって、新條社長ですよね…て、泣いてるんですか?」

私の涙を見て、安住さんは驚いてアタフタする。

「そうです、さっきのは新條社長です」

涙声で呟いて、私はまた流れそうな涙を必死に堪えた。

「…もしかして、有藤さんの旦那さんって、新條社長、ですか?」

その言葉に頷く。

すると、安住さんは、盛大な溜息をついた。

「すみません、俺のせいで、勘違いを・・・明日、事情を説明します」

その言葉に首を振った。

「いいんです…他人の話しを聞かないあの人が悪い。…安住さんは気にしないでください」
「ですが」

「大丈夫、夫婦で解決しますから」

そう言って力なく笑って見せた。

…付き合ってる時から、一度も喧嘩をしてこなかった私たち。

・・・どうやって仲直りをすればいいのかと、困り果ててしまった。