「…死んじゃったのかと思ったら」

修二さんを抱きしめながら、呟く。

そんな私の肩を突然掴んだ修二さんが問う。

「体は?なんともないか?お腹は?痛くないか?」

その言葉に、何度も頷いた。

それを見て、修二さんは、盛大な溜息をついた。

「…良かった」
「…良くないですよ、修二さん怪我してる」

「俺はいいんだよ、これくらい大したことない。麗美にもしものことかあった方が、生きていけない」

そう言って、また、私を確かめるように抱きしめた。

「…助けてくれて、ありがとう」
「…守るって言っただろ?」

いつの間にか、周りは人だらけ。救急車まで来ていて…

頭を打った修二さんは、念の為、病院へ行く事になった。